「なにがなんでもやせたい!体重がドーンとへれば満足」という人もいるかもしれません。
でも、ダイエットが原因で体調をくずしたら大変ですね。
今回は、豆腐はダイエットを成功させる食材!豆腐ダイエットの効果とやり方についてお話しします。
豆腐ダイエット
急激な減量は望めなくても
徐々に体重が減少する。
体調はくずれない。
それどころか健康になれる。
これこそ、ダイエットの基本ではないでしょうか。
その意味で、私がお勧めしたいのが、豆腐ダイエットです。
豆腐がヘルシーな食品であることは、広く知られています。
豆腐には豊富なタンパク質がある
まず、「大豆は畑の肉」といわれるくらい、タンパク質が豊富です。
それも、アミノ酸(たんぱく質の成分)の組成が優れています。
たんぱく質は20数種類のアミノ酸が結合してできていて、その中で人間が体内で合成できない、あるいは合成が困難なアミノ酸を必須アミノ酸といいます。
この必須アミノ酸がバランスよく、豊富に含まれているタンパク質ほど、良質で栄養価が高いのです。
一般的には、植物性タンパク質より動物性タンパク質のほうが、栄養価が高いのですが、豆腐などの大豆製品は例外で、アミノ酸組成はバランス、量ともに動物性たんぱく質に負けないくらいです。
豆腐にはサポニン・レシチン・カルシウムが豊富に含まれる
しかも豆腐には
・サポニン(泡立つ性質を持つ物質)
・レシチン(体の細胞膜を形成する成分)
なども多く含まれています。
これらの成分がコレステロールをへらすなど、さまざまな有益な働きをしてくれるのです。
大豆のレシチン効果についてはこちらもご覧ください
豆腐には
各種のミネラルも豊富で、なかでも注目したいのがカルシウムです。
豆腐2分の1丁には、牛乳コップ1杯とほぼ同量のカルシウムが含まれています。
カルシウムは骨を丈夫にするばかりか、イライラを鎮めるのにも役立ちます。
そのほか、ビタミンB群、Eなども含まれています。
ただし残念ながら、食物繊維、ビタミンA、Cなどは含まれていません。
そこで、豆腐ダイエットを行う場合
食物繊維、ビタミンA、Cなどが豊富な野菜や海藻をふんだんに取り入れることをお勧めします。
野菜や海藻なら、ダイエットの妨げになることはありません。
大豆の効果についてはこちらもご覧ください
豆腐ダイエットのやり方
さて、きつい減量目標がない人なら
ケーキやおまんじゅうなど、甘いものを控えて、その代わりに豆腐を食べましょう。
間食として豆腐を食べるのです。
もちろん、ふだんのメインのおかずを豆腐料理にするだけでも、ずいぶん違ってくると思いますよ。
ダイエット願望が強く、もっとやせたいという人なら、3度のご飯を豆腐に差し替えます。
といっても、ご飯にも大切な栄養が含まれているので、できれば、3食のうち1食だけご飯をやめて、豆腐に差し替えるといいでしょう。
ご飯の代わりに豆腐を食べるのは、夕食にすると大変効果的です。
夕食後は眠るだけで、比較的運動量が少ないので、太りやすい糖質(ご飯)の代わりに、体の基礎を作るのに欠かせないタンパク質(豆腐)を主食に活用するわけです。
豆腐を食べる量とダイエットメニュー
豆腐の量は
1日に2分の1丁から1丁が適当でしょう。
豆腐には水分が多く含まれていて、かさがあるので、1食に1丁食べれば、じゅうぶんに満腹感が得られるはずです。
例えば、豆腐1丁の冷ややっこに野菜や海藻をたくさん添え、油を使わないノンオイルドレッシングをかけて食べてみてください。
おなかがいっぱいになると思いますよ。
夕食がこの豆腐サラダだけなら、たっぷり食べてもやせること請け合い。
これでは寝るまでおなかがもたないという人は、豆腐と野菜を炒める、少し魚や肉を加えるなどしてボリュームアップしてみてください。
温かいものを食べたいのなら、湯豆腐に野菜や海藻、キノコなどを入れて食べてもかまいません。
豆腐ステーキもおいしいですね。
生で食べてもいいし、煮ても、焼いても、炒めても、どんな食べ方をしてもけっこうです。
豆腐ダイエットには薬味が効果を高める
薬味としてカツオ節、ネギ、ショウガを豆腐に載せて食べること、これは大変いいことです。
カツオ節は動物性たんぱく質を補い、豆腐のカルシウムの吸収もよくしてくれます。
ネギは肌を美しくし、ショウガは体の新陳代謝をよくして、ダイエット効果を高めてくれるのです。
ほかには、海藻類が豆腐に載せる素材として適しています。
豆腐ダイエット成功者!理想のプロポーションに変身
豆腐ダイエットで1ヶ月に5kg減量し理想のプロポーションに変身できたと話す、25歳女性会社員Kさんの体験談をご紹介します。
豆腐ダイエットの成功と失敗
豆腐ダイエットは、私が中学生のとき、バスケット部の顧間だった男の先生から教えてもらった秘伝です。
なんでも、この先生は学生時代にすごく太っていたそうです。
ある時期、お金がなかったので、毎日、安くて栄養がある豆腐を一丁買い、それを一日分の食事にしてしまうことが続いたらしいのです。
そうしたら、結果的に、これでずいぶんやせてしまい、それ以後はすっかリスマートになったというのです。
確かに、この話をしてくれたときの先生は、太っていたとは想像することもできないほどの細身でした。
「豆腐でやせる」という説は、それなりに説得力があり、私の脳裏に焼きつきました。
私が豆腐ダイエットを実際に試したのは、高校生になってからです。
2週間ぐらい、3食とも豆腐だけの食事をして、6kgやせることができました。
しかし、このときは
顔の脂分がなくなって、人相まで悪くなり、周りの不評を買ったのです。
そして、ほんとうの意味で豆腐ダイエットに成功したと実感できたのは、今から5年前、成人式の前にやった3ヵ月間のダイエッ卜です。
豆腐ダイエットで「綺麗になったね」といわれた
朝と昼は普通の食事をし
夜だけ豆腐を食べるというものですが、これで7kgやせることができました。
その後、1~2kgの変動はありましたが、途中にダイエットを一度もしていないのに、5年後の今も7kg減の51kgのままです。(身長は161cm)
高校生のときと違って、朝と昼は普通の食事にしたことが、よかったのでしょう。
顔色はよく、周りの人から「きれいになったね」といわれました。
やはり、たとえやせても、きれいになったという印象を、周囲に与えられない不健康なダイエットでは、意味がないと思うのです。
豆腐ダイエットの効果についてはこちらもご覧ください
豆腐ダイエットのやり方とレシピ
やり方は
朝は便通をよくするために果物など、繊維質のものを食べるようにし
昼は勤め先で油物の少ないお弁当を食べ、夜は豆腐一丁を食べました。
間食は、もともとしないほうだったので、我慢する苦労はありませんでした。
豆腐は、一丁をそのまま冷ややっこか、湯豆腐にして食べました。
冷ややっこは、冷たいのどごしのよさと、薬味のカツオ節、ネギ、ショウガに助けられ、いちばん飽きずに食べることができたメニューです。
しょうゆではなく、市販のめんつゆをかけたのも、おいしく食べられた秘訣でしょう。
湯豆腐は、鍋にお湯を沸かし、これに豆腐を入れてさっと温めてから、冷ややっこと同じように薬味とめんつゆをかけて食べました。
冷ややっこと湯豆腐以外では、ときどき、豆腐ステーキや豆腐の炒め物を作ることもありました。
どちらも、油のいらないテフロン加工のフライパンを使い、ステーキはコショウを振って焼き、炒め物はエノキやシメジなどのキノコといっしょに炒めて、しょうゆで味つけをして食べました。
こういった食べ方もなかなか美味で、日本の伝統食である豆腐をあらためて見直したものです。
豆腐ダイエットを成功した秘訣は「豆腐料理の仕方とレシピ」
さきほど、「3ヵ月間のダイエット」といいましたが、実は、始めてから1ヵ月で5kgやせてしまったのです。
しかし、自分の体をよく観察してみると、体重はへっていても、体のサイズはそう変わっておらず、「これでは、きれいになったといえないな」と思い、その後も2ヵ月間続けました。
おかげで、3ヵ月後には、自分にとって理想に近いプロポーションになることができました。
また、5kgやせるまでの一ヵ月間で、長年の便秘も治すことができ、便通がありすぎて困った時期もあったくらいです。
私の場合、豆腐を使ったこのダイエットに成功した秘訣は、最初から最後まで豆腐をおいしく食べることができたからだと思います。
途中で豆腐に飽きていたら、体重が落ちた1ヵ月でやめていたかもしれません。
それだと、プロポーションまでは磨きがかからず、また、体重がリバウンドして、今ごろは元の体重に戻っていたかもしれません。
太りにくい体をつくる
豆腐に含まれるカルシウムは
丈夫な骨を作り、豆腐に含まれるたんぱく質は、その骨の周りに丈夫な筋肉を作ってくれます。
こうして健康な若い体ができてくると、食べたものがエネルギーとして燃えやすくなります。
食べても、エネルギーとして燃えれば太る心配はありません。
太りにくい体に変わってくるわけです。
また、たんぱく質をはじめ、豆腐に含まれる成分が肌を美しく保ち、体調もよくしてくれます。
スタミナもつきますよ。
豆腐ダイエットは、
短期間で急激にやせなくてもいいから
確実にやせたい
調をくずしたくない
空腹感に悩まされたくないという人にぴったりのダイエット法です。
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