ストレスによりアトピーや皮膚炎が発症することもあるって知っていましたか?
成人になってから発症したアレルギー性疾患の患者さんの原因の多くは「ストレス」なのです。
今回は、足裏マッサージで娘のアトピー性皮膚炎の湿疹やかゆみが翌日には消えたという42歳主婦の方の体験談を紹介します。
アレルギーもない娘が急にアトピー性皮膚炎に
今年、22歳になる娘は、以前はニキビもなく、色自のきれいな肌をしていました。
ところが昨年の夏、突然、顔一面に湿疹が出てきたのです。
湿疹は赤く腫れ、しかも熱を持っていました。
驚いてよく見ると
顔だけではなく、首や腕、わきの下などにも同じような湿疹ができて、赤くなって腫れていました。
近くの病院で診てもらっても原因がわからず、東京の大学病院に行ったところ、アトピー性皮膚炎とのこと。
私はそれまで、アトピー性皮膚炎というのは赤ちゃんがかかるものだと思っていましたし、娘はアレルギー性の症状に悩んだことなどまったくなかったので、驚きました。
たしかに娘は勤めが忙しく、ストレスも多かったようですが、それにしても突然のことです。
お医者さんには、ぬり薬と飲み薬をいただきましたが、「アトピーは治りにくいよ」といわれてしまいました。
アトピー性皮膚炎の対策はこちらもご覧ください。


病院の薬も漢方薬も効果がない
娘は会社勤めをしていますし、なんといっても顔の形が変わるほどなので、ショックを受けているのがわかります。
なんとかしなくてはと考えていたところ、知り合いが漢方医を紹介してくれたので、大学病院でいただいた薬はやめて、漢方薬を飲むことにしました。
ところが、娘にはその漢方薬が合わなかったようです。
湿疹はますます熱をおび、さらにジュクジュクしてきたため、漢方薬を飲むのは3ヶ月でやめてしまいました。
アトピー性皮膚炎に「足裏マッサージ」が効く!?
そんなときでした。
「足裏マッサージ」がアトピーに効果のあることを知りました。
さっそく娘が会社から帰るのを待ちました。
「わらにもすがる気持ち」とはこのことです。
実は、娘は友人の結婚式に招待されていたので、それまでに少しでもよくしてやりたいと思っていたのです。
「足裏マッサージ」の仕方
娘が帰ってくるとすぐに、私は娘の足裏をマッサージすることにしました。
雑誌に書いてあるとおり、左足の反射区(体の各器官と対応したゾーン)からもみ始めました。
まず、土ふまずにある腎臓、輸尿管(ゆにょうかん)、膀洸(ぼうこう)と、足の内側面にある尿道の各反射区(図の22〜24、51)をマッサージしました。
あとは足裏にあるすべての反射区をまんべんなくもみほぐし、最後にもう一度22〜24、51をもみました。
雑誌には
大脳、小脳、脳幹、胃、十二指腸、膵臓、肝臓、副腎の各反射区(図の1、3、15~18、21)をとくに念入りにもむとありましたが、とにかくすべての反射区を入念にもんでみることにしたのです。
足裏をもむと、娘は「そんなに強くしないで」と痛がりましたが、「″愛の足裏マッサージ″なんだから、がまんしなさい」といって懸命にもみました。
強くもむことで、内臓にたまっている毒が抜けていくような気がしたのです。
両足を15分くらいずつもみ、最後に人肌くらいの温かさの白湯(ぬるめのお湯)マグカップ一杯(約300ml)を飲ませて終わりました。
足裏マッサージの効果ついてはこちらもご覧ください。


「足裏マッサージ」の効果は湿疹もかゆみも止まった
翌日、目を覚ますと信じられないことが起こっていました。
あんなに真っ赤に腫れていた娘の湿疹がきれいにひいているのです。
娘も「かゆみも止まったわ」とうれしそうです。
たった一日で効果が出るとは夢にも思いませんでした。
その後も毎日お風呂上がりに、足裏マッサージを入念にしたところ、アトピー性皮膚炎は日に日によくなり、皮膚のジュクジュクした感じもなくなってきました。
おかげさまで友人の結婚式に娘は着物を着て、晴れやかに出席することができました。
その後、症状がおさまったので、一カ月ほど足裏マッサージをしなかったところ、また首のあたりに少し赤い湿疹が出てきました。
あわてて、足裏マッサージを再開すると、すぐに湿疹は消えました。
いまでは娘もコツがわかったようで、お風呂上がりに毎日自分で足裏マッサージをしています。
お医者さんにも「治すのはむずかしい」といわれたアトピー性皮膚炎が、こんなに短時間でよくなり、感謝しています。
娘も「お母さんの足裏マッサージが効いたのね」といって喜んでいます。
アトピー性皮膚炎の対策はこちらもご覧ください。



成人のアレルギーの原因は「ストレス」
クリニック院長にアドバイスを頂きました!
成人になってから発症したアレルギー性疾患の患者さんがたくさん来院します。
こうした患者さんの原因の多くは「ストレス」によるもので、適切な治療をほどこせば、幼児期からのアレルギー体質の患者さんより、いくぶん早く治る傾向があります。
東洋医学では、ストレスは牌虚(ひきょ)(消化器官が弱ること)を生み、気虚(ききょ)(気という生命エネルギーが足りなくなった状態)を招くと考えています。
気が不足すると、抵抗力が落ち、湿熱(熱により湿気となった体内の水分)がたまります。
その結果、皮膚がジクジクするアトピー性皮膚炎が発症するのです。
胃や肝臓の反射区をとくに念入りにマッサージしたために、アトピー性皮膚炎の大きな原因であるストレスが解消され、症状が改善したと考えられます。
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