季節の変わり目や、疲れて免疫力が落ちている時、寒い冬など風邪をひくことが多いのではないでしょうか?
風邪といってもいろいろな症状があります。
特に私は、のどの痛みが辛いですね。
今回は、風邪をひいて、のどが痛い時の注意点!「急性喉頭蓋炎」についてお話しします。
のどの痛みや発熱が改善しない時の注意点
鼻水、のどの痛み、咳、発熱などの
風邪症状に対して市販の風邪薬で様子を見ていたにもかかわらず、なかなかのどの痛みや発熱が改善しないことがあります。
さらには、早めに病院を受診していても症状が悪化する場合もあります。
この時に最も注意しておいていただきたい症状は、「呼吸困難の有無」です。
具体的には、「息を吸いづらく苦しくて、だ液を飲むのもつらいほどに、のどが痛い」といった症状です。
声がくぐもったような声に変わるといった症状も特徴的です。
「ヒーヒー」という呼吸の音が聞こえる時は、かなり状態が悪くなっていることが多いです。
持病のない方でさえも、突然、生命に危険をおよぼす状態になってしまうことがあります。
また、糖尿病をお持ちの方やご高齢の方は、重篤になりやすい傾向もあり、注意を要します。
そのため、「のどが痛い」のに加えて、少しでも息を吸い込むのがつらいと感じた時には、たとえ抗生剤などの治療を開始していても、夜間などの時間帯を問わず、早急に手術の対応も可能である入院可能な医療機関を受診することをおすすめします。
急性喉頭蓋炎の症状と治療方法
なぜこの症状の際に急ぐ必要があるのかをご説明します。
のどの内腔は、のどぼとけのあたりで、酸素を取り込んでいく道と食べ物が通る道に分かれています。
その付近の粘膜の炎症は、ものの数時間のうちに、急激に腫れて酸素をとりこむ道が狭くなってしまうことがあります。
このような状況は、お餅をのどにつまらせてしまうことと、同じ状況になってしまい、酸素が急激に全く身体に入らなくなってしまいます。
この病気を「急性喉頭蓋炎」と呼んでいます。
急性喉頭蓋炎の診断は
□の奥の診察だけでなく、のどの奥をファイバースコープで詳細に観察することが重要となります。
治療方法は、その腫れの程度に応じて決まります。
腫れを引かせる点滴、抗生剤の点滴や、吸入治療を行ったりします。
重症の場合には、のどぼとけより少し下の場所に、手術的に呼吸の通り道(気管切開)をつくることもあります。
数日後にのどの内腔の腫れが引いたことを確認して気管切開は閉じることになります。
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決して頻度が高い病気ではありませんが
風邪の症状が、ひどくなって最も時間的に素早い対応を考える必要のある「急性喉頭蓋炎」の症状について知っておくべきかと思います。
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