最近の東洋医学に対する関心の高まりは、大変なものです。
手や足の裏のつぼ刺激などは、多くの人の知るところとなりました。
ところが意外と知られていないのが、足のつけ根から足首にかけての範囲に散らばる「つぼゾーン」のマッサージです。
ここでは、なぜ足への刺激が体にいいのか、その理由を説明しながら、実践方法を詳しく紹介します。
気の巡りを良くし症状を改善する
まずおへそを中心にして
体を上下に二つ折りにしたとします。
例外もありますが、こうして重なりあった
上半身と下半身の部分に
それぞれ対応した箇所があるというのが、東洋医学の考え方です。
例えば
頭なら足の先
腹部一帯は大腿部前面
背中や腰は大腿部の後ろ
といった具合です。
全然関係ないところなのになぜ?とお思いでしょう。
それは、次のような理由からです。
東洋医学では
ある種の生命エネルギーのことを「気」と呼びます。
そして、この気が流れる道を、経絡といいます。
経絡の気の巡りが悪くなると
血液循環が滞りがちになったりして
痛み、こり、冷え、などさまざまな症状を招くのです。
そしてこの経絡は
上半身と下半身の対応する部位を
見事に結んでいるのです。
そこで、各部位に対応する足のゾーンを押して刺激を与え、経路の気の流れを正常な状態に戻してあげます。
すると、筋肉のコリなどがほぐれ、患部の血行が良くなり、症状が緩和されるのです。
足ツボの効果についてはこちらもご覧ください
![](https://body-protect.com/blog/wp-content/uploads/2016/07/e1772cb6aac6cfeda16f80119cedbc90_s.jpg)
足つぼマッサージの方法
それでは、足つぼマッサージの方法の説明に入ります。
初めに、それぞれの症状に対応した足のゾーンを押しながら、圧痛点(あつつうてん)を探してみます。
圧痛点とは
押してみて痛みを感じる箇所です。
ゾーン刺激は、いわば遠隔操作としての治療法です。
ですから、痛いと感じる箇所があったら、それはゾーンに対応する患部か反応していると考えて結構です。
圧痛点が確認できたら、5本の指全部を使い刺激します。
場所にもよりますが、基本的には
両手の親指どうしを重ねて押します。
力が加わりやすいように
テコの原理を応用して
それぞれの手の親指を除く4本の指は
足の反対側に回し、テコの支点にしましょう。
そして押すときは
足の中心に向かって
真っ直ぐ押し込むようにします。
この指圧は、
1つの圧痛点に対し、3~5秒間行うのが適当です。
そしてこの圧痛点を重点的に、ゾーン全体を3分間を目安に刺激します。
これを、症状が治まるまで、毎日続けてください。
さきほどから
私が押すことにこだわっているのには、理由があります。
症状が皮膚の表面だけに投影されるのであれば
マッサージするだけでも改善していきます。
ところが実際は
症状が投影する部位がゾーンの奥にあり
強い圧力を与えなければ、効き目が期待できないケースが多いのです。
そのため、皮下の深部にまで刺激が到達する指圧をお勧めするのです。
足ツボの効果についてはこちらもご覧ください
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体調の維持機能を正常にする
ところで人間は
体に変化を与えようという刺激(ストレス)に対して、形態や生理的な性質を一定の状態(正常な状態)に保とうとする機能を、もともと持っています。
これを、ホメオスタシス(恒常性維持機構)といいます。
では、そんな人間の能力をしてもいなぜ病気になるのか、不思議に思うかもしれません。
通常はベストの状態がインプツト(記憶)されているホメオスタシスも、環境や年齢の変化によって、間違った情報が記憶されることがあります。
その間違った情報を修正して、本来の方向ヘホメオスタシスを導いていくのが、この治療法なのです。
具体的な症状についてのツボはこちらもご覧ください
![](https://body-protect.com/blog/wp-content/uploads/2017/07/ツボマッサージ.png)
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今回は、刺激についての理由と、実践方法についてのご紹介でした。
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