最近、テレビなどで「まぶたが下がると肩がこる」とか「二重の手術をしたら肩こりがなおる」などの情報が流れています。
これらの情報は本当でしょうか?
もし、症状があったら治療が必要なのでしょうか?
「まぶた」の変化で症状が起こるのは本当!
形成外科の学術集会(学会)では、
“まぶたの変化でいろいろな症状が起こる可能性がある”
“症状によって手術方法も違ってくる”
という報告が毎年のように報告されています。
実は
頭痛、肩こりだけでなく
不眠、気分の障害、原因のない不安
原因不明のしびれ、疲労感
体の硬さ、顎の音の痛み
まぶしさなどの自律神経失調
呼吸障害まで関連しているという報告があります。
頭痛や肩こりはこちらの記事も!
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実際に、患者から
「関係ないと思っていた症状までよくなった」と喜ばれることがよくあるといいます。
特に下がってきた分
まぶたに力を入れて開けていて
他人からみたら全然下がっていないように見える人の方がいろいろな症状が起こりやすいようです。
それらの人の特徴として
まぶたに重さを感じたり、目の奥に痛みを感じることがよくあります。
「まぶた」の下がり「眼瞼下垂」は誰でもなるもの
ただ、この疾患
(下がりまぶた=眼瞼下垂:がんけんかすい)はまれに起こる特別なものかというとそうではありません。
人間のまぶたの構造はとても弱く
目を開けて生活していると少しずつ壊れていきます。
顔にしわができるのと同様
程度の差はありますが、誰でもなってしまうのです。
ですから「まぶたが下がってきたかもしれない」と心配をする必要はありません。
「まぶた」が下がり治療が必要な人とは
もめば治まる程度の肩こりや
時々おこる軽い頭痛などでは手術の適応にはなりません。
まぶたを不必要に触らず、大切にしましょう。
頭痛や肩こりの解消ツボはこちらも参考にしてください。
治療対象となるのは、しばしば
頭痛で吐き気をもよおすとか
睡眠薬を常用しないと眠れないとか
車の運転が危ないなど
仕事や生活に支障がでるほどの症状をお持ちの方になります。
また、「ふたえの手術をしたら肩こりがなおる」というのは間違いです。
下がりまぶたの手術をすると
その傷を目立たなくしたいので
ふたえを作つてその中にひきこむわけです。
周りから見ればふたえにしただけのように見えるので、そのような情報が広がったと考えられています。
おわりに
二重にすることだけが目的の手術で
症状がとれることはなく
むしろより悪化することがありますので、気をつけてください。
安易な二重の手術で症状が悪化して
修正手術しても治らずに苦しんでいる方もたくさんいるのです。
あと、「ふたえのり」や「アイプチ」
などは必要な時だけに使うようにする方が良いそうです。
長く使っていると皮膚が伸びてしまうので注意が必要です。
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