膀胱癌(ガン)の特徴はご存知でしょうか?
初期症状が分かりにくい、再発しやすいのが膀胱癌(ガン)です。
今回は、再発率の高い膀胱癌の再発が乳酸菌で抑えられ進行も止まると話す、泌尿器科医師にお話しを伺いました。
膀胱癌には「表在性膀胱癌」と「浸潤性膀胱癌」の2つある
膀胱は尿を一時的にためておく袋状の臓器です。
膀胱は
内側から粘膜
粘膜下組織
筋肉
の三層でできており
膀胱癌(ガン)は
・粘膜、粘膜下組織にとどまっている「表在性膀胱癌(ガン)」
・筋肉まで達した「浸潤性膀胱癌(ガン)」
に大別されます。
表在性膀胱癌(ガン)
表在性膀胱癌(ガン)の多くは
ブロッコリーのような癌(ガン)のかたまりが、膀胱の内腔(内側)に向かってふくらみ増殖しています。
このタイプの癌(ガン)は転移も少なく、内視鏡で根こそぎ切除できます。
浸潤性膀胱癌(ガン)
一方の浸潤性膀胱癌(ガン)は
リンパ節やほかの臓器への転移の危険があり、周囲の組織や器官とともに膀胱を摘出することになります。
表在性膀胱癌(ガン)の注意点
さいわい
膀胱癌(ガン)の約80%は
表在性膀胱癌(ガン)で
予後も比較的良好ですが
血尿以外症状のない場合も多く
それも出血したり止まったりを断続的にくり返すため、病院に行きそびれて悪化させる人が少なくありません。
また、数ヵ月間隔で再発をくり返しやすいのも表在性膀胱癌(ガン)の難点です。
定期検診による早期発見・早期切除でコントロールはできますが、なかには再発をくり返すうちに癌(ガン)が悪性化し、浸潤性膀胱癌(ガン)に進展するケースも出てくるのです。
つまり、表在性膀胱癌(ガン)には再発および再発した場合の癌(ガン)の悪性度の進展を抑える治療が必要で、そのため従来から用いられてきたのが薬剤を細い管で膀胱内に注入する方法でした。
ところが、この治療は痛みを伴い、そのうえ膀胱炎という副作用まで引き起こします。
乳酸菌製剤『BLP』
そこで最近
表在性膀胱癌(ガン)の再発予防法として新たに注目されているのが乳酸菌製剤『BLP』の服用です。
東京大学医学部付属病院など全国30カ所の病院の泌尿器科医と乳酸菌製剤の表在性膀胱癌(ガン)に対する再発予防効果を、臨床試験されています。
BLPはヨーグルト、チーズに含まれる
カゼイ菌を1gあたり約100億個含む乳酸菌製剤で、整腸薬として約20年の使用実績から、大きな副作用のないことが分かっています。
また、乳酸菌製剤は
再発単発、初発多発の表在性膀胱癌(ガン)に非常に高い再発予防効果を示し、再発した場合にも悪性度を抑え込む可能性のあることが証明されました。
有用菌の癌(ガン)への効果についてはこちらもご覧ください


BLPの乳酸菌が発がん物質の生成・吸収を抑制
では、なぜ乳酸菌製剤が表在性膀胱(ガン)の再発予防に有効なのでしょうか。
私たちの腸内には
ビフィズス菌や乳酸拝菌(にゅうさんかんきん)などの乳酸菌と大腸菌などの腐敗菌が勢力争いをしながら存在し、腐敗菌が優勢になると発がん物質の代謝が促進するといわれます。
表在性膀胱癌(ガン)の再発が防げたのは
BLPの服用により
乳酸菌が優勢となって発がん物質の生成・吸収が抑制され、尿から膀胱に達する発がん物質も低減したのではないか。
また、
悪性度の進行が抑えられたのは
乳酸菌によって癌(ガン)の増殖を抑制する免疫細胞が活性化されたからではないかと、推測されます。
ちなみに
BLPは医家向けの整腸薬ですから
皆さんが服用する場合は、医師に頼んでBLPか類似する乳酸菌製剤を処方してもらってください。
市販の乳酸菌飲料でも効果がある
現在、販売されている乳酸菌飲料でも300億個の乳酸菌の摂取は、楽にとれる量となっています。
そして、なんといっても、2粒で5000億個という大量の乳酸菌です。





「ラブレ菌」はインターフェロンを体内で産生する
毎食、乳酸菌飲料を飲み
ヨーグルトやチーズを時折プラスする程度の方法で食品からの摂取も十分可能かと思っています。
健康維持のために続けてみてください。
ヨーグルトの効果についてはこちらもご覧ください。


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