あなたは食生活に黒豆を取り入れていますか?
黒ゴマや黒豆など黒い食べ物は体にいいといわれていますよね。
黒豆など積極的に取り入れて健康に過ごしていきましょう。
今回は、黒豆の栄養がダイエットに効果的で髪の毛に栄養を与えパサつきや白髪・髪の毛が抜けるのを予防する黒豆の効能についてお話しします。
「腎」が弱わると白髪や髪トラブルが起こりやすい
薬膳の基本的な理論である「五行説(ごぎょうせつ)」では、食物の色と体の各臓器とに密接な相関関係があることが説かれています。
たとえば
カボチャや大豆など黄色いものは五臓六腑(ごぞうろっぷ)のうち牌(ひ)や胃を。
ラッキョウやダイコンなど白いものは、肺や大腸を。
元気づけるとされているのです。
この理論により
黒い食品は腎(じん)や膀胱(ぼうこう)を活気づけ、その働きを整えることが知られています。
漢方でいう「腎」は、西洋医学でいう腎臓の働きばかりでなく、生殖器系、内分泌系、中枢神経系などの機能を包含する、私たちの心身にとってたいへん重要な器官です。
私たちの「精」、つまり、生きるエネルギーを宿す器官が腎とされているのです。
ですから、腎の働きが衰えると、私たちは元気を失い、最悪の場合は生きていけなくなります。
腎は、髪や骨、耳などをつかさどる器官でもあります。
したがって、腎が弱ると
・若白髪
・病的な白髪
・脱毛
・枝毛
・髪のぱさつきといった髪のトラブル
・腰痛
・ひざ痛といった骨や関節の症状
・耳鳴りなどの耳の不調
にも襲われやすくなります。
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これらの症状が気になる人は、日ごろの食生活に、黒い食品を多く取り入れていくとよいでしょう。
腎(じん)を元気づける黒い食品
腎(じん)を元気づける黒い食品としては
・黒豆
・黒ゴマ
・黒米
・黒砂糖
・コンブ
などがありますが、なかでもおやつやおかずとしてとりやすいのが「黒豆」です。
黒豆には
・消化を助け
・血液循環をよくし
・むくみを取ったり
・有害物を解毒したりする
作用もあります。
黒豆の効果についてはこちらもご覧ください
ちなみに、中国の有名な生薬学書『本草綱目』には、黒豆について次のように記されています。
「黒豆は腎に入り効が多いので水(すい)を治し、脹れを消し、気を下し、風熱(ふうねつ)を制して血を活かし、毒を解くことができる」
つまり
むくみやのぼせを取り、感染症や発熱を治し、血行をよくして解毒作用も有するというわけです。
女性の健康管理に役立つ「黒豆の効能」
このほか、黒豆は、女性にとってうれしい作用をたくさんもっています。
そのひとつは、漢方でいう「唹血(おけつ)」を除いてくれることです。
唹血とは、血液が本来の通り道である血管の外に出てしまい、そのまま滞った古いものをいいます。
女性は、生理があるために唹血が生じやすく、そのことが婦人科系のいろいろな病気の引き金になる場合が少なくありません。
日常、黒豆を食べるように心がければ、こうした唹血の排出が促され、女性の健康管理に大いに役立ちます。
黒豆は、女性に多い便秘の解消、ひいては吹き出物の解消にも効果を発揮します。
また、顔色をよくし、肌を白くする作用があり、美容食にもなります。
黒豆の効果についてはこちらもご覧ください
さらに、産後のいろいろな不調を治す働きがあるので、女性は出産後にも黒豆をとるように努めるとよいでしょう。
黒豆はカロリーが低く栄養がいっぱい
栄養学的にも、黒豆は、良質なたんぱく質とビタミンB群、カルシウムなどを含み、低脂肪でバランスのよい食品です。
ですから、ダイエット中の食生活に活用すると、カロリーを抑えながら栄養を補給でき、減量中に狂いやすい体調を整えるのに役立ちます。
黒豆のレシピ
黒豆というと、お正月にしか食べないという人も多いと思いますが、それは残念なことです。
私は、節分にも普通の大豆でなく、黒豆をたべることを皆さんにおすすめしています。
冬は腎のエネルギーが低下しやすいので、寒の強い時期、家族で黒豆をたべるのはたいへんよいことです。
もちろん、ほかの季節にも、炒り豆や煮豆、黒豆入りのごはんやおかゆなどで、積極的に黒豆をたべていただきたいと思います。
もっと手軽にとりたい場合
黒豆を黒ゴマとともに炒って粉砕して、お湯などに溶いた黒豆のおしるこや黒豆のスープにしてもよいでしょう。
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これをハトムギ茶で溶けば、利尿作用によってダイエット効果が増します。
また、夏にはそうめんやそばのだしに入れて一緒に食べるとよいでしょう。
風邪のときは、少量のショウガを煎じたショウガ湯で溶けば、カゼを治す効果が加わります。
黒豆のダイエット効果についてはこちらもご覧ください
ただし、黒豆さえとっていれば健康になれる、ダイエットできるというわけではありません。
バランスのとれた食生活の中で、黒豆を役立ててください。
黒ゴマとともに飲み物にする方法も、従来とっていた糖分や脂肪の多い菓子類をやめ、代わりの補助食品としてとるという考え方が大事です。
また、黒豆の飲み物ばかりでなく、歯ごたえのある炒り豆も少量ずつとるようにするとよいでしょう。
黒豆のしるこスープについてはこちらもご覧ください
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