百日咳って知っていますか?
その咳(せき)は本当にただの風邪でしょうか?
そのひどい咳が長引いている場合は、百日咳の可能性があります。
百日咳とは
百日咳は百日咳菌という細菌が原因で起こる感染症です。
潜伏期は5~10日(最長3週間)で咳による飛沫で感染します。
病名が示すように咳が100日(約3カ月)ほど続きます。
百巳咳が流行しないよう、乳幼児に対して4種混合(ジフテリア、破傷風トキソイド、百日咳、ポリオ)予防接種が行われていますが、予防接種後6~10年すると効果が切れてくるので、8歳を過ぎる頃から百日咳にかかる可能性があります。
百日咳の特徴とは
「コンコンコンコンコンコン」と激しくせき込んだ後に、「ヒューッ」といいながら大きく息を吸うのが、百日咳に特徴的な咳(せき)で、これをレプリーゼと言います。
レプリーゼがみられると診断は容易ですが、実際にもレプリーゼがみられず、激しく咳き込むだけのことが多いです。
このようなひどい咳が1カ月ほど続き、その後咳の回数は段々に減ってきますが、一度咳が出ると咳き込んでなかなか止まらないという状況が2~3カ月続きます。
プリーゼがなくても
①原因のよくわからない咳が2週間以上続く
②咳込んで吐いてしまう
③夜間に咳がひどくなる
④顔を真っ赤にして咳き込む
⑤痰が少なく渇いた咳が出る
⑥周囲にひどい咳が長引いている人がいる
上記の場合は、百日咳の可能性があります。
上記項目が当てはまらない場合は
とは何かをお話ししております。
一度ご確認ください。
百日咳の治療法とは
治療には、百日咳に有効な抗生物質を使います。
百日咳にかかると、3週間ほど菌を排出すると言われていますが、抗生剤を飲むと、飲み始めて5日後に菌の排出はなくなります。
ただし、咳がひどくなってから抗生剤を飲んでも、咳は良くなりません。百日咳菌は咳毒素を作り出します。
咳がひどくなった時には体内にかなり咳毒素がたまっています。
抗生剤で百日咳圏を殺しても、該毒素は体内に残ったままです。
体内の咳毒素はちょっとずつしか減っていきません。
こういう理由で、咳が100日も出続けるのです。
百日咳で注意する点
咳の程度に合わせて咳止めを使いますが、咳止めの薬で咳をなくすことはできません。
赤ちゃんにとって百日咳はとても危険な病気です。
百日咳は赤ちゃんも感染します。また、赤ちゃんが百日咳にかかると重症化します。
特に生まれたばかりの赤ちゃん(生まれて1カ月以内)がかかると無呼吸を起こして、死亡することも少なくありません。
肺炎や症を合併することもあります。咳き込んでいる人は、赤ちゃんに近づかないようにしてください。
おわりに
百日咳は自然感染しても、2~5年で抗体が減ってしまい、繰り返し感染します。
ですので、予防接種による予防や感染の疑いがあれば抗生物質での治療が効果的です。
赤ちゃんの場合、4種混合予防接種は生後3カ月から受けられますので、早めに受けた方がいいと思います。
ただの咳であれば薬やサプリメントなどで対応できるでしょうが、上記の様な症状があれば百日咳の可能性があります。
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