口呼吸と鼻呼吸は病気や表情にも影響する!あなたはどちらの呼吸法?

せき/喘息/息切れ/動悸




 

あなたはふだん、鼻と口のどちらで呼吸していますか?

こう聞かれると、多くの人は「鼻です」と答えるでしょう。

ところが、実際には、ほとんどの人が口で呼吸しています。

 

鼻が完全につまっている場合を除き、呼吸の100%が口呼吸という人はあまりいませんが、何十%かは口でしている人が大部分です。

今回は、口呼吸と鼻呼吸あなたはどちら?病気にも表情にも影響する呼吸法についてお話しします。

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口呼吸と鼻呼吸のチェック方法

簡単なチェックをしてみましょう。

次のうち、あなたはいくつ当てはまりますか?

①リラックスして顔を自然な状態にすると、口が少し開く。

②唇がカサカサで荒れている。

③上唇より下唇のほうが厚い。

④上唇全体が富士山形。

⑤前歯が飛び出ている。

⑥朝、のどが痛むことが多い。

⑦ものを食べるときに、クチャクチャと音がする。

一つでも当てはまれば、日常、あるいは睡眠中に、口呼吸をしていることが疑われます。

とくに、複数当てはまる人は、口呼吸の割合が多いと思われます。

 

「それがどうした。口でも鼻でも、けっきょく肺で呼吸するのだから同じではないか」と思う人もいるかもしれません。

しかし、口呼吸か鼻呼吸かは重大な問題です。

哺乳動物のうち、口で呼吸を続けられるのは人間だけです。

このことからもわかるように、口呼吸は、生物として不自然な誤った呼吸法なのです。

そのため、体にさまざまな害をもたらします。

 

たとえばアトピー性皮膚炎や湿疹、花粉症、ぜんそく、関節炎、顎関節症など、これまで原因不明で治りにくいといわれてきた病気は、すべて口呼吸と深く関連しています。

実際に、口呼吸をやめた結果、これらの症状が著しく改善した例や解消できた例が、たくさんあります。

口呼吸は、表情にも大きな影響を与えます。

口で呼吸していると、顔に締まりがない、いわゆるフヌケの表情になります。

出っ歯になったり、顔がゆがんできたりすることもあります。

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では、なぜ口呼吸だと病気になりやすいのか

なぜ口で呼吸をすると、いろいろな病気や前述のような顔貌の変化が生じるのでしょうか。

 

のど(喉)を傷める

第一に問題なのは

口で呼吸すると、のどを痛める点です。

 

鼻は、優秀な空気清浄器であり、加湿器てす。

小さく見える鼻の奥はたいへん広く、いくつもに分かれた空洞になっています。

 

その内側は、ひじょうに微細な毛を持った粘膜でおおわれ、さらに空気のためのリンパ組織があります。

私たちが鼻から吸った空気は、ほこりや雑菌が除かれ、十分な湿けが加えられます。

ですから、鼻から入った空気はのどを痛めません。

 

ところが、口で呼吸すると

汚ない乾いた空気がのどを直撃します。

 

私たちののどと鼻には、ウイルスや細菌から体を守るために重要な、免疫の中枢があります。

アデノイド(鼻腔の奥にある咽頭扁桃)や扁桃腺もその一部です。

口呼吸によってこの中枢の一部がやられると、感染症にかかりやすくなります。

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扁桃腺炎についてはこちらもご覧ください

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自己免疫異常になりやすい

そればかりか、「自己免疫異常」にも陥りやすくなります。

 

自己免疫異常とは

免疫のしくみが過敏になったり、狂いを生じたりしてさまざまな病気を起こす現象です。

 

前述のアトピーやぜんそくなど、最近、問題になっている病気の多くは、自己免疫異常によるものです。

そもそも、近ごろの医学はど忘れしているようですが、私たちの鼻腔と口腔とその周辺は、非常に大切な器官です。

 

食物をかみ、水を飲み、呼吸をし、話すことを行うのですから、その重要性はいうまでもありません。

 

食べ方や発声・表情にも影響する

また、口腔と顔面の筋肉は、意志でコントロールできる特殊な内臓といえましょう。

このことは、われわれ人間がどう進化してきたかをみると、もっと明らかになります。

 

5億年前に生まれた脊椎動物の原始形は、エラ穴のある大きな口の袋をもったオタマジャクシの形をしているといわれています。

この口の袋が進化して人間の顔、首、胸、腹部に分かれたのです。

 

私たちがものをかんで飲み込む筋肉、声を出す筋肉、表情を作る筋肉は、エラを動かしていた内臓筋から進化したもので、肺呼吸をつかさどる背、胸、の筋肉とも連動しています。

 

そのため、誤った呼吸法を続けていると

ものの食べ方や発声や表情もおかしくなるし、悪影響は全身にも及ぶのです。

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事実、口呼吸のクセがある人は、食物を片側でかむクセや、うつぶせ寝・横寝などのクセを合わせ持つことが多いものです。

これらによって、顔の左右の筋肉の不均一、歯列の変形、アゴのずれ、ひいては体のゆがみが生じ、体への弊害はさらに増大します。

寝方くらいで、歯列がゆがむことはないだろうと思われるかもしれません。

しかし、20~50kgもの力でものをかみしめられる歯も、横方向の力には極端に弱いのです。

歯列矯正では、わずか20~70gの力で歯が動いていきます。

うつぶせや横向きに寝ると、歯やアゴに約5kgの頭の重みがかかり、これを毎日続けていると、簡単に歯列はゆがみます。


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歯並びの変形や副腎の機能低下を招く

また、口呼吸そのものも歯列の変形を招きます

ふだん口呼吸をしている人は

ものを飲み込むときに無意識に舌で前歯の間をふさごうとします。

この力は40~60gですが、やはり継続的に力が加わるため、前歯が飛び出してしまいます。

口腔とその周辺は、発生学的に腎臓と副腎(腎臓の上にあるホルモン分泌器官)にも深い関係があります。

 

自己免疫異常による症状には

副腎皮質から分泌されるホルモンが有効なことが知られています。

これは、元来それらの病気が、誤った呼吸法により副腎の機能低下を招いて生じたためとも考えられます。

副腎皮質ホルモンを連用すると、重大な副作用を生じることが知られています。

口呼吸などのクセを正し、ホルモン剤からの脱却を図っていただきたいものです。

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免疫力の低下につながる

ちなみに、脊椎動物が肺呼吸を獲得したとき、赤血球や自血球を作る機能は肝臓・牌臓から骨髄へと移動しました。

赤血球は酸素の運搬人で、細胞レベルの呼吸の担い手であり、白血球は免疫機能の担い手です。

 

ですから

呼吸と免疫、骨・関節とは密接な関係にあるのです。

カゼをひくと関節が痛み、リウマチで関節や骨が変形するというように、免疫系の症状が骨や関節に影響するのはこのためです。

 

誤った呼吸法などを正せば

免疫系と骨の症状は、同時に改善されることもあります。

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口呼吸、片側かみ、うつぶせ寝(横寝)を直せ

口呼吸片側かみうつぶせ寝(横寝)

三つ合わせて直すことが大切です。

 

しかし私は、これらのクセを持っている人に、「クセを直すかどうかは、ご自分で選んでください」というオススメしかできません。

なぜなら「そんなにしてまで」と思う人は、これまでどおりの生活を続けていいと考えるからです。

その代わり、直した場合と比べて体調の不良が回復しないことが多いでしょう。

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ちょっとした心がけで

これらのクセを治すだけで、前述のような症状が改善・解消でき、表情もイキイキしてきます

女性なら美人に、男性ならハンサムに(むろん、その人なりにですが)なった実例がたくさんあります。

三つのクセを直すのは、それほどたいへんではありません。

 

具体的なやり方はこちらでご紹介します。

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興味がある人はもちろん、半信半疑の人も、とりあえず試してみてください。

一定期間続けてみれば、実際の成果に驚くことでしょう。

 

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