自分の体、きちんとケアしてあげてますか?
ストレスや肩こり、腰痛、疲労、免疫力の低下や足や腕のむくみまで体の不調があるときはリンパの流れが悪いのかもしれません。
リンパの役割は非常に重要です!
今回は、リンパマッサージを自宅でする基本的なやり方とその効果&リンパの働きと流れを知り健康と美容を手に入れる方法についてお話しします。
偏った食生活や無理なダイエット、運動不足、難しい人間関係や将来への不安感・・・。
いまの時代、心にも体にも負担がかかり、不調をきたしてしまいがちです。
しかし、忙しい日々に追われて、体からのSOSに鈍感になっている人が多いように感じます。
“心身―如”という言葉がありますが、心と体は密接に関係しているものです。
ストレスがたまれば体に悪い影響が及びますし、体の調子が悪ければ心も元気をなくしてしまいます。
また、健康でなければほんとうの美しさは手に入りません。
無理をしては、キレイなボディラインや肌からは遠ざかるばかりです。
体の不調や美容上の悩みが現われたら、ゆっくり心身を体め、体の内側からケアすることが大切です。
ほんの少し気づかってあげるだけで心と体は変わっていきます。
リンパマッサージは、そうした現代人特有のストレスやコリをほぐしてくれるものです。
リラックスや心の余裕を取り戻し、体も元気になつてどんどん美しさを増していくのです。
そのために、エステやスパに行くのは大賛成。
でも、時間やお金の問題などで足を運ぶのが難しい場合もありますよね。
たくさんの人が自分で手軽にリンパマッサージができるようになったら、どんなにいいだろう・・・。
体にやさしく触れ、自分の心と体をいたわってあげてください。
そして、あなたの手のぬくもりでバートナーを癒してあげましょう。
多くの人たちが元気やキレイを取り戻して、よりいっそう充実した生活がおくれるように願っています。
ドロドロリンパって?
「リンパ、ドロドロ、どういうこと?」・・・なんとなく聞いたことがあったとしても、リンパについては、あまり知られていないのが現状でしょう。
まずは、リンパについて少しだけお勉強。
体には“リンパ管“という管が、網の目状に全身に走っていて、そのなかを“リンパ液(リンパ)“が流れています。
このリンパ液は、血管から濾し出された体液で、細胞が出した老廃物などを回収して運搬。
リンパ管の中継点となる“リンパ節”で、老廃物などを濾過しながら、最終的に静脈に戻っていきます。
このリンパの“管”と“液”、“節”などをまとめてリンパ系といい、体が不要としているものを浄化して運び出す、排水施設のような働きをしています。
このようにリンパは重要な役害を果たしているにも関わらず、じつは流れが滞って、体内にたまりやすいのです!
というのも、リンパにはポンプ機能がないため。
血液は心臓がポンプの役目を果たして押し出されますが、リンパには心臓に当たるものがありません。
そのため、筋肉が動くときや近くの血液が押し出されるときの圧力に頼りながら、流れているのです。
そんな他力本願な状態なのに、運動不足、冷え性やストレスによる血行不良など、現代は、リンパを押し出す力を弱めるようなことばかりです。
おまけに、リンパはいわば体内の水。
水は動かなくなると、汚いものを抱え込み、どんどん大きな分子になつてドロドロになっていきます。
そして、いっそう流れが悪くなり、体内に不要なものが滞留します。
そうすると、体にさまざまなトラブルが出てくるのです。
いまある体の悩みは、もしかしたらドロドロリンパが―因かもしれません。
あなたは大丈夫ですか?
リンパの働き
老廃物を運搬
老廃物とは代謝の産物で、細胞が栄養や酸素を取り込んでエネルギーをつくりだすときに、水などと一緒に排出されます。
これらは最初に静脈に取り込まれるのですが、全部は請け負いきれません。
そこでリンパが、あふれた分の老廃物などを引き受けて、静脈に代わって運搬。
キレイな状態にしながら、再び静脈に戻します。
いわば、リンパ管は渋滞道路の抜け道のようなものです。
免疫機能
もうひとつ大切なものとして、細菌などを退治し、体を病気から守る働きがあります。
リンパ節がフィルター機能を果たし、老廃物や細菌を濾し取り、全身に細菌が回つて、風邪をひいたり、病気にならないようにしているのです。
リンパが滞るとどうなる?
体内に余分な水分がたまる
抜け道まで渋滞しているとしたら、そこに留まっているしかありません。
リンパ管に入っていけない体液は細胞の間にたまり、むくみとして現われます。
さらに、水の重さで下へ下へと垂れ下がろうとし、その結果、ボディラインのくずれを招くこともあります。
老廃物や細菌で、体液が汚れてドロドロに!
リンバ液が体内に留まるということは、老廃物や細菌などのいわば“毒素”もたまるということです。
風邪をひきやすくなったり、肌の調子が悪くなります。
また、老廃物のなかには疲労物質も含まれているので、疲れやだるさ、肩や首のコリなどが、なかなか解消されません。
ドロドロリンパはセルライトをつくる原因にもなります。
リンパが滞る原因
リンパが滞る主な原因として以下があります。
運動不足
筋肉を動かせば、血液やリンパ液を押し出すポンプの力が働きますが、運動しないでいると、リンパ管に圧力がかからず、流れが悪くなります。
冷え性や低体温
体の温度が低いということは、血液の循環が悪い証拠です。
血流の力に頼って流れているリンパ液も、当然、流れが悪化します。
ストレス 血液の流れをコントロールしている自律神経は、ストレスの影響を受けやすい場所。
ストレスによって血管は収縮、筋肉も緊張し、リンパが流れにくくなります。
その他の原因
汗をかかない、トイレに行く頻度が少ない、塩分の取りすぎ、加齢なども、リンパが滞る原因になります。
リンパマッサージで不快症状を解消しよう
ドロドロのリンパは、むくみや疲労、肩や首のコリなど、さまざまな不快症状を引き起こします。
サラサラのリンパにすることで、いま抱えている症状は解消できるのです。
そこで登場するのがリンパマッサージ。
リンパの流れに沿ってマッサージすることで、リンパの滞留を解消し、スムーズな流れをつくります。
リンパを押し出す力が弱まっているのなら、流れを促す力を少し加えてあげればいいわけです。
また、ドロドロリンパは、水の分子が手をつないで大きくなり、動きにくい状態なので、振動を与えて分断すれば流れやすくなります。
たとえるなら、リンパマッサージは、止まっている洗濯機を効率的に動かすようなもの。
体重の約16%を占め、およそ10リットルにもなるというリンパ液は、マッサージによって、グルグルと体の中を回りはじめ、体内の汚れを洗い流してくれるのです。
その効果から、リンパマッサージはリンパドレナージュ(排出)とも呼ばれ、本場フランスなどでは医学分野における理学療法のひとつとして行なわれているほどです。
美容分野でも幅広く取り入れられています。
それだけではありません。
リンパマッサージは、心にもいい影響を与えてくれます。
水は感情を内包しやすいもので、ドロドロリンパは、ドロドロの感情をつくりますが、サラサラになって体がラクになれば、心もラクになるのです。
リンパマッサージは、やさしく、ゆっくり行ないます。
難しい技術も力もいりません。
体と心のケアにはうってつけです。
リンパマッサージの効果
免疫機能アップ
風邪をひきにくくなるなど病気に強い体になります。
コリ解消
肩や首のコリの原因である乳酸という物質を運び去ってくれます。
疲労回復
だるさや疲れのモトを体の外へ追い出してくれます。
ストレス解消
ストレスで緊張した神経を鎮静します。
心のドロドロもサラサラにしてくれます。
美肌カアップ
汚い水を排除すれば、くすみが消えて透明感がある肌になります。
肌あれや乾燥肌などの肌トラブルも解消します。
スリム効果
むくみがなくなって、ほっそり、リフトアップできます。
やせやすい体になります。
リンパマッサージで綺麗になる!
リンパマッサージによる美容効果は、かなりのものです。
リンパマッサージ後は
フェイスラインやボディラインがすっきりと細くなり、リフトアップしている部分もあります。
たった1回のマッサージでも、体は変わっていくのです。
これはマッサージによって、細胞の間に留まっていたリンパ液が流れ、その分、細くなっているということです。
余分なリンパの重みがとれた結果、下垂していた部分が上がるのです。
体にはホメオスターシスといって体を一定に保とうとする恒常性があり、リンパの流れをよくしていれば、その細さと位置が定着します。
キレイなボディラインに近づいていきます。
また、見栄えの悪いボコボコ肌のセルライトを防止する効果もあります。
セルライトは、脂肪細胞にリンパ液や老廃物がからみついて固まるとできるもので、リンパを流していれば、セルライトはできにくくなります。
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その結果、2つのキレイにいいことが起こります。
1つめは
代謝がよくなって、痩せやすくなること。
体温が1度上がると、基礎代謝は13%アップするといいます。
基礎代謝が上がれば、いまよりエネルギーの消費量が増えるのでダイエット効果もアップします。
2つめは
ホルモンのバランスがよくなって、肌の美しさやハリがもたらされること。
リンパ排出との相乗効果で、トラブル肌や小じわが解消されたり、肌に透明感が出るなど、美肌効果も抜群です。
リンパマッサージで手に入る、いろいろな“キレイ”。
リンパをサラサラにして、どんどん自分の体を磨いていきましょう!
リンパマッサージのポイント
リンパマッサージは、リンパの流れに沿ってマッサージするものです。
しかし、体中に網の目のように走つているリンパ管の位置を把握するのは無理ですし、そんなことをする必要もありません。
大切なのは、どこに向かってリンパを流せばいいのかを知っておくこと。
その際の目印となるのが、リンパ節になります。
リンパ管は、細いリンパ管が途中で合流してより太い管になりながら、最終的に鎖骨ヘ到着し、静脈につながります。
その要所要所にあるのがリンパ節です。
リンパ節にはフィルター機能があり、老廃物などを濾過していますが、リンパ節に入るリンパ管の数より、出ていくリンパ管のほうが少ないのです。
つまり、リンパ節は、幹線道路へ出る交差点のようなもの。
リンパ節に向かって、リンパ液を流し込むようにマッサージすれば、そこからより太いリンパ管へと流れ出していきます。
“リンパ節に向かってさする“。
これがリンパマッサージの大基本なのです。
また、フィルター機能という重要な役割をもつリンパ節は、細菌や老廃物などの残骸がたまって、詰まりやすい部分でもあります。
交差点が渋滞すれば当然流れが悪化します。
リンパ節自体をマッサージしてあげることも必要になってきます。
リンパ節の場所を覚えておくだけで、マッサージは断然行ないやすくなります。
リンパ節の数は全身に約800個もありますが
そのなかでもとくに重要なリンパ節は、たったの5カ所です。
チェックして、ぜひ覚えておきましょう。
マッサージテクニックを紹介
マッサージの際は、部位や強さ、求める効果の違いなどにより、いくつかの「手技」をつかいます。
基本的な知識や、やり方のコツを押さえておけば、マッサージの効果はグンとアップします!
代表的なものを6つ紹介します。ぜひ覚えておきましょう。
ポンパージュ
リンパ節に詰まった老廃物などを押し出して、リンパ液を流れやすくします。
リンパ節は、たくさんのリンパ管が集まつてくる含流ポイント。
ここの“渋滞”を解消しないと、リンパ液はスムーズに流れません。
マッサージのやり方
リンパ節をポンプするように圧迫と弛緩を5~ 7回繰り返します。
3つ数えて押し、3つ数えて戻すのが基本。
戻すときのほうをゆっくりめに。
指を肌から離さず、弾力をもたせるようにしてください。
指先で、指の腹をつかって押しましょう。
指をきっちりそろえるのが基本です。
両手で、4本の指を第一関節まで重ねて圧迫します。
強く押すとリンパ節などが炎症を起こしてしまう場合があるので、やさしく押して。
「痛いけど気持ちいい」はやりすぎです。
ドレナージュ
リンパマッサージのメインの手技で、リンパ液の流れを促進するものです。
全身につかいます。
マッサージのやり方
手のひらや指などを肌に密着させて、なでるようにさすります。
近くのリンパ節に向かってリンパ液を流し込むように、6回さするのが基本です。
片手で、なるべく広い面で、多くのリンパ液を流すようにします。
両手で、両手を互い違いに重ねて、脚などにつかいます。
前腕で、ひじ側をつかい、反対の手で前腕を手前に引くようにしてさすります。
指頭で、4本の指先をつかって、眉の上や額などの狭い範囲を流します。
ペトリサージュ
別名「揉ねつ」。
筋肉に対して行うもので、凝り固まった筋肉を揉んで、柔らかくほぐし、リンパ液を流れやすくするものです。
筋肉が凝っていると、リンパ管が圧迫されて流れが悪くなるため、筋肉が張りやすい部位に使います。
マッサージのやり方
指や手のひらをつかって、もんだり、つまんだり、ねじったりします。
1カ所あたり、3~6回が基本です。
指腹で、指先で肉をつまんで、もみます。
手根の、手のひらの手首に近いところで、圧迫するようにしてもみます。
片手で、両手、片手でねじる場合、ともに脂肪が多いところにつかいます。
両手で、部位を両手でつかんで、雑巾を絞るようにねじります。
ヴァントゥーズ
肌を弾くことで、リンパ液が肌の表面に広がります。
顔だけに使う方法です。
マッサージのやり方
手で肌を吸引するようにしてから、手をパっと離します。回数は1回。
1.できるだけ手を反らせて、手のひらを頬にピッタリつけます。
2.反らせていた手を戻して、指先まで密着させ、頬を手で包み込みます。
3.手で山をつくるようにして、頬を手前に吸引。
4.“パン”と弾くように、手を離します。
缶切り
とくにドロドロのリンパを流す時につかいます。
接地面が少ないので深く、しっかりリンパ液を流せる方法です。
マッサージのやり方
缶切りのように手を動かし、ひとつの部位に対して、何力所か行ないます。
1.斜め上から指の側面を差し込むようにして、両手で部位をはさみます。
2.次に、肌につけた指を支点にして、手を下へ下げます。
手の位置をすらして1.→2.を繰り返し、リンパを押し上げていきます。
ティーレ
骨キワにあるリンパ節に対して行ないます。
アゴのラインを一度に圧迫できる方法です。
マッサージのやり方
骨に指をひっかけるようにして引き、圧迫します。
回数は3回が基本です。
4本の指の腹をつかって、手前に引きながらアゴのリンパ節を圧迫します。
リンパマッサージをする前に効果をあげる5つのポイント
マッサージの前に水を飲む
ドロドロのリンパ液でも、水分を補給すれば濃度が薄まり、サラサラした状態に近づきます。
リンパ液を流しやすくなるので、マッサージの効果がアップします。
入浴後に行なうのがベスト
体を温めると循環がよくなるので、半身浴のあとなどが効果的です。
足浴後もオススメです。
また、寝る前に行なえば、睡眠中の疲労回復効果がアップします。
朝一番なら、寝起きのむくみが解消でき、化粧のノリもよくなります。
リラックスした状態で行なう
リラックスすると、血管やリンパ管がゆるむので、体液の流れがスムーズになります。
お香やアロマキャンドルをつかったり、好きな音楽を流すなどして、リラックスした状態で行ってください。
ローションやアロマオイルをつかう
ボディローションやミルク、スリミングジェルなどをつかうと、マッサージしやすく、保湿や痩身効果も得られるので一石二鳥です。
なかでも、アロマオイルはイチオシ。
【オリーブキュア センシティブスキン トライアルセット】
循環を促進するジュニパーや、リラクゼーション効果のあるラベンダーなどをつかえば、効果倍増です。ただし、つけすぎに注意してください。
マッサージ後、ハーブティを飲む
滞ったリンパ液をマッサージで動かしたら、早めに排出することが大切です。
利尿作用のあるハーブティやお茶を飲むのがおすすめです。
※ホットタオルの作り方
体をピンポイントで温めたいときに有効なのがホットタオルです。
タオルを濡らして電子レンジで30秒ほど温めれば、簡単にできます。
服の上から当てるときは、ビニールなどに入れてください。
以上が、リンパマッサージの基本になります。
個別症状についてのリンパマッサージ方法については別記事で紹介しております。
参考にしてみてください。
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