先日お話ししたテープダイエット・・・実際にどのようにするのか気になりますよね。
ダイエットや各部の痛み、不快症状などに効果的なテープの巻き方の、基本的なポイントをご紹介しましょう。
使用するテープ
テープは、幅が10~12mmの布製のサージカルテープ(商品名『ニチバン シルクテープ』など)を用意してください。
これは、かぶれにくいタイプのバンソウコウで、一般的な薬局で入手できます。
巻くときは、このテープをタテ半分に裂いて使います。
布製なので、手で簡単に裂けます。
テープを15~20cmの長さに切り、端のほうを一度タテに二つ折りし、そのあと一気に裂くときれいに裂けます(以下写真)。
こうして、長さ15~20cmで、幅が5~6mmのテープを数本用意してください。
用いるテープの量は、行う目的や指の太さなどによって違いますが、途中で足りなくなったら継ぎ足し、最後に余ったらそこで切ります。
巻く方向
テープの起点は、必ず指の側面の中央(手の甲と手のひらの皮膚の境め)とします(以下写真)。
そして、手の甲側に向かって巻き始めますが、どちら側の側面を起点にするかは指によって決まっており、「中指を中心に外から内に向かって」が原則です。
具体的には次のようにします。
・親指に巻くときは、人さし指と反対側の側面から人さし指側に向かって(以下写真)。
・人さし指に巻くときは、親指側の側面から中指側に向かって(以下写真)。
・中指に巻くときは、薬指側の側面から人さし指側に向かって(以下写真)。
・薬指に巻くときは、小指側の側面から中指側に向かって(以下写真)。
・小指に巻くときは、薬指と反対側の側面から薬指側に向かって(以下写真)。
この方向にクルクルと、基本的には指先寄りから指のつけ根に向かって巻いていきますが、くくわしいやり方は、こちらで紹介しています。
テープの終点は、起点とちょうど反対側の側面の中央とします。
指を伸ばした状態で巻くのがコツ
行う前に、手に汗や水分がついていたらよくふき取ります。
テープは皮膚にピッタリ密着させて巻きます。手の甲側は引っぱって巻き、手のひら側はゆるめに巻くと効果的です。
指を伸ばした状態で巻きますが、巻いたあと少し指を曲げてみて、痛みを感じるなら少しゆるめに巻き直してください。
巻いておく時間
効果的に行うには、テープを巻いた状態を3~4週間続けることが大切です。
この間は、原則としてはがしたらすぐ巻き直します(かぶれたときを除く)。
1~2日巻いていると、はがれたりよれたりしてくるので、そうなったら巻き直しましょう。
そして、ダイエットの場合は、3~4週間を目安とし、その時点でもっと痩せたければさらに3~4週間行います。
希望のプロポーションになるまで継続してかまいません。
痛みやそのほかの症状は、3~4週間続けたら、一度テープを巻くのをやめてみます。
それで再発しないなら、そのままやめてけっこうです。
テープを巻かないと再発する場合は、様子を見ながら継続してください。
仕事などの都合で日中巻けない場合、効果の現れ方は遅くなりますが、夜間だけ巻いてもよいでしょう。
かぶれたときの注意
布製のサージカルテープはかぶれにくいのですが、もし赤みやかゆみが出たら、テープを巻くのは中止してください。
しばらく休み、皮膚症状が消えてから再開します。
なお、テープをはがすとき、乱暴にするとかぶれを招く原因になります。
ゆっくりていねいにはがすようにしてください。