今回は、野菜ジュースの栄養で病気を予防できる!
野菜ジュースが、がんや心臓病、脳卒中などの成人病や心筋梗塞・脳梗塞まで病気の予防として効果があり、その野菜の正しい知識についてお話しします。
近年、食生活の変化が進み、肉類中心の食事やファーストフードなどの簡単な食事を取る人がふえ、野菜不足が問題になっています。
そうした中で、野菜ジュースの効能がいっそう注目されてきました。
病気や不調を改善し、また、病気を予防するために野菜ジュースを飲む人が急増しているのです。
野菜ジュースで食生活を整えれば健康体に
今から20年ほど前、私自身が野菜ジュースで体の不調を改善した経験があります。
そのころ、多忙な仕事で疲れて体調がとても悪くなったのです。
そこで、食事のほかに毎日コップ1~2杯の野菜ジュースを飲みました。
キャベツ、ニンジン、コマツナにダイコンの葉などを加え、ミキサーにかけて作っていました。
このジュースを1ヵ月ほど飲み続けたら、体が軽くなり、すっかり体調がよくなったのです。
野菜ジュースの効果に驚き、また感心したものでした。
次に、野菜ジュースがなぜ体にいいかを考えてみましょう。
私たちは、栄養のバランスを取るために1日に300gぐらいの野菜を食べることが望ましいのです。
野菜は、ビタミン、ミネラル(体に有用な無機質)などの微量栄養素の供給源となります。
私たちの体には、たんぱく質、糖質、脂質の三大栄養素とともに、ビタミン、ミネラルが必要です。
ビタミンやミネラルは、三大栄養素が体内で血や肉をつくり、力や体温となるエネルギー源に変化するために、不可欠な役割を果たしているのです。
ところが
最近の欧米化しつつある食生活では、三大栄養素は過剰ぎみの反面、ビタミン、ミネラルは不足しがちです。
ビタミンやミネラルの不足が原因と考えられる不調や病気などが、しばしば見受けられます。
癌(ガン)、心臓病、脳卒中などの成人病の予防に効果
そこで、野菜ジュースを飲むとふだんの食事だけではじゅうぶんに摂取できないビタミンやミネラルを豊富に取ることができるわけです。
それだけでなく野菜ジュースは癌(ガン)、心臓病、脳卒中などの成人病の予防にも大変効果があると考えられます。
コマツナやニンジン、ダイコンの葉などには、カリウムが豊富に含まれています。
カリウムには、ナトリウムを体外に排出する働きがあります。
つまり、塩分の取りすぎによる害をへらす働きがあるので高血圧の予防や改善に役立つのです。
野菜には、食物繊維が豊富ですが食物繊維には粗く水に溶けない繊維つまり繊維らしい繊維と水に溶ける繊維の2種類があります。
野菜をジューサーなどにかけて野菜ジュースにすると粗く水に溶けない繊維は取り除かれますが、水溶性の繊維はジュースの中に出てくるのです。
この水溶性の食物繊維がペクチンで血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。
野菜ジュースには高血圧予防やコレステロール値低下などの働きがあるので、動脈硬化を防ぐ効果も期待できるのです。
パセリ、トマト、シソ、カブ、セロリ、ホウレンソウなどの野菜には血小板(止血に役立つ血液中の成分)の凝集をおさえ、血の塊ができるのを防ぐ抗血小板凝集作用を持つ成分が含まれています。
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血小板の凝集が進むと、血管が詰まりやすくなって
狭心症(心臓の血管が細くなって起こる病気)
心筋梗塞(心臓の血管が詰まって起こる病気)
脳梗塞(脳の血管が詰まって起こる病気)
などの原因になるのです。
保存料・着色料・香料無添加。お子様や妊娠中の方にもやさしい野菜ジュース
老化防止・癌(ガン)予防・動脈硬化の予防に効果
また、癌(ガン)を防ぐには、脂肪や塩分を取りすぎないこと、野菜をたくさん食べることなどが大切です。
確かに
野菜を多食する地域では、癌(ガン)の発生が少ないことがわかっています。
これには、野菜に含まれる
・フラボノイド類(植物の色素成分)
・ベータカロチン(体内でビタミンAに変わる物質)
・ビタミンC、E、食物繊維
などの成分が関係すると考えられています。
またベータカロチン、ビタミンC、Eは活性酸素の毒を消去するといわれています。
活性酸素とは
体内で発生する悪玉酸素で、老化促進や癌(ガン)動脈硬化などの成人病の原因となる毒性の強い酸素です。
野菜を取ることが
老化防止、癌(ガン)予防、動脈硬化予防に役立つわけなのです。
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ところで、以前の新聞記事で
次のような内容の記事をご覧になった人も多いでしょう。
海外のある研究機関で、βカロチンの製剤を飲み続けたグループと、喫煙者のグループとを比較したところ
喫煙者のグループよりもβカロチンを飲んだグループのほうが、肺ガンの発生数が多かったというのです。
これを読んで
緑黄色野菜には、これまでいわれてきたような癌(ガン)予防の効果がなかったのか、と驚いた人がいるかもしれません。
しかし、私の解釈はこうです。
つまり、食品の中から、特定の成分だけを取り出して、薬的に用いると、そうした結果が出ることもありうるでしょう。
記事でコメントされていたとおり、野菜には何百種類もの成分が含まれています。
その中の、どの成分がどう働き、どう効いているか、実はまだよくわかっていないのです。
特定の成分だけを取り出して、摂取するのではなく、いろいろな成分を摂取することで、体の状態をよくする効果が、より高まることが期待できるのです。
野菜ジュースを飲むということは
特定の成分だけを取り出して摂取するのとは違います。
そのような意味からも
粗く水に溶けない食物繊維は、取り除かれてしまいますが野菜全体の成分をそのまま摂取できる野菜ジュースは、実に優れた健康法といえるでしょう。
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野菜の栄養!野菜ジュースを取る時のポイント!
次に、実際に野菜ジュースを飲むときのアドバイスを述べておきましょう。
先に
1日に約300gの野菜が必要と述べましたが、そのうちの3分の1~2ぐらいは、緑黄色野菜にするべきだといわれています。
緑黄色野菜には、ビタミンやミネラルが、多量に含まれているからです。
緑黄色野菜やキャベツも使用して
野菜ジュースには
ニンジン、パセリなどできるだけ多くの緑黄色野菜を入れましょう。
また、緑黄色野菜ではありませんが、キャベツを入れるといいでしょう。
キャベツには潰瘍を防ぎ改善する、ビタミンUという成分が豊富なのです。
潰瘍を防ぐビタミンUという成分は熱を加えずに生のまま取らないとその効果は期待できません。
この働きを期待する人は野菜ジュースに、キャベツを、ぜひ多用するといいでしょう。
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ビタミンCも取り入れて
しそ・コマツナ、ダイコンの葉などには、鉄分も多く含まれます。
野菜に含まれる鉄分は、吸収率が悪いのですがビタミンCとともに取ると吸収率がぐんと高まるのです。
野菜ジュースに
ビタミンCの多いミカン、レモン、オレンジなどの柑橘類や、キウイフルーツ、イチゴなどの果物を加えて、ビタミンCを補給するといいでしょう。
ただし果物には、果糖などの糟分が多く含まれます。
取りすぎると肥満の原因になることもあるので、適度に使うようにしましょう。
牛乳や豆乳を加えると良い!
また、食事の内容が偏っていて、たんぱく質やカルシウムが日ごろ不足しがちの人はそれを補うために、野菜ジュースに牛乳を加えてもけっこうです。
野菜に含まれるカルシウムは、牛乳に合まれるカゼイン(たんぱく質の一種)や乳糖などの成分といっしょに取ったほうか、吸収されやすいのです。
豆乳にはカルシウムはあまり含まれていませんが、豆乳に合まれる植物性たんばく質には、コレステロール値を下げる働きがあります。
また、サポニン(植物に多い配糖体の一種)の働きで癌(ガン)予防の効果も期待できるので、野菜ジュースに豆乳を混ぜて飲むのもいいでしょう。
ダイコンを入れるとジアスターゼという成分の働きででんぷんの消化がよくなるので、胃腸の弱い人にはお勧めです。
野菜で病気予防!
新鮮な生野菜たっぷりの野菜ジュースを飲んで病気を治している人が多数いらっしゃいます。
ただ、野菜ジュースはあくまでもふだんの食事を補うものなので食事を取らずに、野菜ジュースだけで済ませるようなことは極力やめましょう。
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