歯のケアちゃんとしていますか?
歯医者が怖いからといって、虫歯を放置していませんか?
歯のメンテナンスはきちんとしておきたいが、歯医者が苦手な方は多いと思います。
みなさん誰もが「一生自分の歯で食事をしたい!」「抜歯はしたくない!」と思うのは当然です
今回は、虫歯と歯周病の予防は細菌の感染を防ぐ!一生自分の歯で食事をするために「虫歯」・「酸蝕」から歯を守る方法についてお話しします。
抜歯になってしまう原因と抜歯をせずにすむ方法
抜歯になってしまう原因ですが
1位が歯周病で約42%
2位がむし歯で約32%
3位が破折で約11%
という報告があります。
3位の破折は
何かにぶつかって歯が折れたというわけではなく
自分のかむ力(歯ぎしりやくいしばりなど)によって、歯にひびが入ったり折れてしまった場合のことです。
歯周病・むし歯を予防し、かむ力をケアすることで、抜歯の危険性は低くなります。
80歳で20本の歯を残しましょうという「8020運動」はご存じのことと思います。
すべての歯が残っている場合は28本の歯(親知らずを除く)がありますが、日本人の80歳での平均歯数は約14本しかありません。
予防の先進国スウェーデンでは、定期健診(予防)の受診率が90%、80歳での平均歯数は25本といわれています。
定期健診(予防)をすることで、歯を残せる可能性が高くなることは実証されているのです。
歯を健康に保つ方法についてはこちらもご覧ください。
「酸蝕」ってなに
進化する食文化の裏で、ひそかに増えている歯の病気があるのをご存じですか?
歯はカルシウムの一種でできていて、酸に触れると溶け始めます。
普通は、酸性の飲食物を摂取しても唾液が洗い流したり、唾液の中和作用によって歯に問題を生じません。
でも、″強い酸性の飲食物″が歯に繰り返し触れたりとどまると、唾液の作用では間に合わず、歯は表面から溶け始めます。
この「酸蝕」が増えているのです。
「むし歯」は″むし歯菌が出す酸″によって、歯の間や溝などの汚れがたまった部分から歯が溶けて生じます。
それに対して「酸蝕」は、″強い酸性の飲食物″が歯に繰り返し触れることで、歯の広い範囲が少しずつ溶けて生じます。
歯が溶ける?酸が含まれる食べ物・飲み物
歯の表面が溶けるのは
pH5.4以下の強い酸とされています(数値が小さいほど酸性度が強い)。
炭酸飲料、ビール、缶酎ハイ、ワイン、熱中症対策で推奨されるスポーツドリンク、そして健康に良いとされる黒酢などもpH2.5~4.0です。
これからの季節はミカンなども酸性度が強いため要注意です。
また、逆流性食道炎でも「酸蝕」は生じます。
歯を大切に!歯を守るための注意点
「酸蝕」の歯は表面が軟らかくなっているため、毎日の歯ブラシや歯ざしりですり減りやすく、そこにむし歯菌がつくと、一気に大きなむし歯になってしまいます。
予防として
″強い酸性の飲食物″をだらだら飲むことはできるだけ避け、摂取した後は、口水やお茶を飲んで、酸を洗い流す習慣をつけましょう。
「歯科医院は歯を治療する所」と思っている人もいるかもしれませんが、もちろん定期健診も行っております。
歯科医院から遠ざかっている人は、一度受診されてみてはいかがでしよう。
歯を健康に保つ方法についてはこちらもご覧ください。
虫歯放置はダメ!虫歯の治療と予防
「虫歯」と聞くと、穴があいている状態をイメージしてしまいがちです。
しかし、その前段階として歯の表面のミネラルが失われる脱灰の状態があり、このタイミングで介入すればむし歯は治ります。
実際に穴があいてしまうと自然に治りませんので、削って詰めることも必要になりますが、本当は虫歯にならない、再発しにくい口の中の環境を作ることが、一番大切です。
虫歯は多因子性の疾患であり
唾液の量や質
歯の耐酸性
細菌の種類や量
飲食の頻度や内容
ブラッシングやフッ素の利用など
多くのことが関わってきます。
重要なのは個々のリスクを知り、対策を講じて再石灰化(歯にミネラルが戻る状態)を促してあげることです。
歯周炎を引き起こす綱菌は
歯や歯根の表面でバイオフィルムといった非常に取れにくい形態で、細菌叢(さいきんそう)を作ります。
歯ぐきの下ではさらに毒性の強いものとなります。
歯周炎の主な治療は
ポケット内のバイオフィルムを除去する歯周廓清(かくせい)処置になります。
歯科医師や歯科衛生士が時間をかけてさまざまな器具を用いて行います。
プラークはすぐに再付着し始めますので、患者さんが行うホームケアが最も重要となります。
虫歯も歯周病も細菌の感染症です。
口の中にいる細菌を完全には取り除くことは不可能なので、日々減らし続けることが必要です。
日の不快症状を感じる前に、お近くの歯科医院への受診をお勧めします。
しかし、歯科医院が苦手の方もいると思います。
歯を健康に保つ方法についてはこちらもご覧ください。
歯医者が「怖い」「痛い」は歯科恐怖症かも!
歯医者といえば「怖い」「痛い」など、あまりいいイメージを持たない人が多いと思います。
歯科医院のにおいや、歯を削るときに使う道具の「キーン」という音を聞くだけで、動悸がして、手足がこわばり、冷や汗をかく、そんな経験をした人も少なくないと思います。
そんなあなたは
歯科恐怖症かもしれません。
今回は歯科恐怖症について説明します。
歯科恐怖症とは
幼少期の歯科治療でのつらい経験がトラウマになり、大人になっても歯科治療に対して恐怖を感じてしまう状態です。
軽度の場合はそれほど問題になりませんが、重度になると、歯医者に行くことすらできなくなってしまいます。
歯科恐怖症の克服方法とは
それでは、歯科恐怖症を克服するためにはどうすればよいのでしょうか?
一番大事なことは、自分が歯科恐怖症であることを歯医者に伝えることです。
その上で、歯医者との信頼関係を築き、簡単な治療から始めていくことです。
また、最近では、笑気麻酔を導入している歯科医院も増えてきています。
この麻酔には、不安を和らげ、緊張をとき、精神的にも肉体的にもリラックスした状態にする効果があります。
健康保険が適用され、3割負担の患者さんなら、30分500〜800円程度ですので、利用するのも一つの手段かもしれません。
さいごに
歯科恐怖症は決して恥ずかしいことではありません。
症状が重くなる前に、自分に合った歯医者さんを探してみませんか。
歯を健康に保つ方法についてはこちらもご覧ください。
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