目のかすみや違和感などありませんか?
また、その都度点眼で対応していませんか?
最近、点眼薬によるアレルギーが問題になっています。
今回は、緑内障の眼圧が短期間で下がった-目にいい飲み物はメグスリノキについてお話しします。
本来、目の治療に使われる目薬により、逆に目に異常をきたしてしまうというのですから、これは皮肉な現象といわざるを得ません。
緑内障の治療で、急に点眼薬を用いると目が真っ赤に腫れるようになる。これがアレルギー症状です。
しかも、そのために角膜(黒目の部分)が一枚やぶれて、物が見えにくくなってしまうというのです。
そこで、点眼薬をへらし、内服薬をふやすようになるのですが、今度は薬の副作用に恐怖心を抱いて・・・という負のスパイラルになります。
民間薬のメグスリノキとは
民間薬として
メグスリノキはご存知でしょうか?
メグスリノキはカエデ科に属する落葉樹で
日本では江戸時代以前からその名のとおり
″目薬″として使われてきたものです。
戦国末期の武将・黒田如水を題材にした
『播磨灘物語』(司馬遼太郎)には
黒田家がメグスリノキを使った家伝の目薬で
財を築くさまが描かれているそうです。
別名″目薬千里眼″とも呼ばれ
昔は、メグスリノキは目の病気にはなんでも使われていました。
いまでいう
緑内障でも白内障でも
また眼精疲労のような病気にも使われていたわけです。
近眼や老眼のような、視力の異常にも用いられていたようです。
そんなことから、メグスリノキをさまざまな目の病気の患者さんに用いてみたところ、驚いたことにこれが実によく効いたとの成果発表があります。
緑内障では
短期間に眼圧が下がっていくのです。
緑内障とは
緑内障は、
視神経に障害をきたし
視野が狭くなったり
視力が落ちる病気で、目の眼圧(眼球内の圧力)が上昇してきます。
メグスリノキで眼圧が下がった
このメグスリノキと漢方薬を併用してもらうと、
二週間後には30ミリもあった眼圧が17ミリに落ち着いてきました。
(正常な眼圧は15~16ミリが、一般的には21ミリを超えると緑内障が疑われる)
こうしたことがメグスリノキを用いると、しばしば起こるのです。
目に良いメグスリノキの効果
メグスリノキの効果は
漢方的に考えると
血のめぐりをよくする(活血作用)
経絡(東洋医学でいう生命エネルギーの通り道)の流れを改善する(通絡作用)、水分の排泄を促し、むくみを取る(利水作用)、肝臓、腎臓の働きを高め、状態をよくする(補肝腎)などの作用が考えられます。
もちろん、こうした作用は漢方薬の中にも見つかりますが、さらに加えてメグスリノキは目そのものにも特異的によく効くようです。
したがって、メグスリノキを漢方薬と併用すると、一段とその効果が高くなります。
メグスリノキと漢方薬
具体的に、
最もポピュラーな処方例を紹介すると
メグスリノキと杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)の併用がおすすめです。
この組み合せは、目の病気一般によく効きます。
さらに、緑内障のような病気に用いたいというなら、それにさらに釣藤散(ちょうとうさん)を加えるといいでしょう。
メグスリノキの飲み方
メグスリノキの用い方は、
メグスリノキの樹皮や小枝、葉を煎じて飲みます。
樹皮や小枝
葉10g に水600mlを加え
弱火で三分の二から半量になるまで煎じ
これを一日何回かに分けて飲みます。
あるいは、いまは便利な
ティーバッグ式のものがありますので
それを用いてもよいでしょう。
緑内障の検査は受けること
ただし、メグスリノキを用いる場合は
必ず定期的に眼科医のチェックを受けることが大切です。
緑内障の予防・対策についてはこちらもご覧ください
緑内障のような病気は
視神経に障害が起きると、元には戻りませんので、眼底の検査を受けることが欠かせません。
コメント