私たちの生命を維持しているのは血液です。
細胞に酸素や栄養を供給し、老廃物を運び去る作業を血液が行ってくれて初めて、臓器や筋肉なども正常に働くことができるのです。
この作業をガス交換と呼びます。
動脈硬化・脳梗塞の症状とは
「人は血管とともに老いる」という
有名な言葉がありますが
血管の老化すなわち動脈硬化が進行すると、血液の流れが阻害され、ガス交換が円滑でなくなり、細胞活性が衰え、臓器や筋肉などの働きが低下します。
つまり
全身の老化が進行するわけです。
同時に、血管の閉塞も起こりやすくなります。
血管の内壁にコレステロールや中性脂肪などが多く堆積したものを粥状動脈硬化巣(じゅくじょうどうみゃくこうかそう)と呼び、狭くなった血管内に血栓(血液のかたまり)がつまりやすくなるのです。
粥状硬化が進んだ脳血管に血栓がつまり、脳細胞の活動が衰えるか停止して起こる病気が
脳梗塞なのです。
脳梗塞の改善や予防についてはこちらの記事もご確認ください。
脳梗塞の治療は早いうちが勝負です。
脳の血管がつまり
脳細胞が壊死(組織の一部が死滅すること)してしまったら、脳の機能が元どおりに回復するのは困難で、半身の運動マヒや言語障害などの後遺症が残ります。
脳梗塞に即効性!パパイヤの効果とは
ごく初期の治療で大事なのは
血管内にできた血波のかたまりを分解することです。
この作用を持つ
パパイヤエキスを補助的に
用いたところ、初期の脳梗塞に即効性が認められました。
パパイヤは
メキシコ原産の果実で
ポリネシアやハワイ、台湾、沖縄などの暖かい地方に育ちます。
日本のデパートでも
トロピカルフルーツの棚に並んでいます。
洋ナシ型の果実を割ると、濃い黄色の果肉と黒い種が顔を出します。
その果肉には
パパイン、キモパパイン、リソチーム
といった酵素が多く含まれています。
これらは、たんぱく質分解酵素の
プロテアーゼに分類されるもので
消化酵素ともいい、血管内では
血小板の凝固を抑制して血栓の発生を防ぐ作用を発揮すると考えられます。
パイナップルやキウイ、イチジクなども果実の中にたんぱく質分解酵素を保有しています。
ところが
脂肪分解酵素のリパーゼに近い作用も備えているものはパパイヤしかありません。
この作用がたんぱく質を分解する作用だけでなく、血管内ではコレステロールや中性脂肪を分解すると想像されます。
その結果、血液の粘性(ねばりけの度合)が下げられて流れやすくなり、粥状硬化の進行が抑えられるのです。
パパイヤエキスの摂取の仕方
パパイヤエキスの粉末は
熟す前に絞った果実を乾燥し
一連の酵素作用を助けるアクチベーター(ふかつ物質)として、ビタミンCやグルタチオンが添加してあります。
使用する場合は
成人一回量2gを
酵素活性の持続限度である
六時間ごとに、水または白湯で飲みます。
脳梗塞の予防が目的なら
食前と寝る前、消化促進が目的なら食後に飲むと効果的です。
また、アトピー性皮膚炎などには外用しても効果があります。
おわりに
果実の食用も悪くはないのですが
パパイヤの中の酵素はとても不安定で、環境によって活性を失ってしまいます。
さらに通常の日常生活では新鮮なパパイヤを入手するのが困難かと思われます。
脳梗塞の予防・改善効果を期待するなら
パパイヤのエキスを粉末にしたものを利用するのがいいと考えます。
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