脳梗塞・脳卒中は死因の中でも多いとされている病気です。
今回は、脳梗塞の原因と予防とは?まず早朝や入浴後に水を飲む習慣を心がけよう!についてお話しします。
脳卒中というと
かつては日本人の死因のトップでしたが、いまはその座をガン、心臓病に譲り、いまは第三位です。
しかし、死亡率がへったとはいえ、発病率はへっておらず、依然として重大な病気です。
脳出血と脳梗塞について
ところで、脳卒中とひとくちにいってもいろいろな種類があり、脳の血管が破れて脳内に出血する脳出血と、脳の血管がつまって起こる脳梗塞がその代表的なものです。
脳血管がつまる脳梗塞が増えている
脳出血が起こる最大の原因は高血圧です。
脳の細い血管を
いつも高い圧力で血液が通っていると
その刺激から血管がふくらみ(小動脈瘤)そのうち、その圧力に耐えられなくなって破裂してしまうのです。
昔は脳出血の頻度が高く、突然倒れて、一週間以内に死んでしまう人がたくさんいました。
しかし最近は
高血圧を防ぐ薬が進歩し
血圧をコントロールできるようになったことや、また食生活が豊かになり、血管が丈夫になったことなどの理由により、脳出血を起こす人は減少しています。
一方
脳梗塞は増加傾向にあります。
年を取って脳の血管に動脈硬化が生じてくると、血管は弾力を失ったり、極端に細くなったりしてきます。
すると、血管には血液のかたまり(血栓)ができやすくなります。
血栓ができると、脳の細かい神経細胞に栄養や酸素が行かなくなって、そこの脳の組織は死んでしまい、脳に障害が起こるのです。
脳梗塞は、脳出血のようにすぐ死にいたる病気ではありませんが、後遺症としてマヒや痴呆が起こる可能性が高く、寝たきりになるケースも少なくありません。
脳梗塞を防ぐ方法とは
だからといって、必要以上に脳梗塞をおそれることはありません。
脳梗塞を防ぐことは、ある程度可能です。
予防するには、
・塩分やコレステロールのとりすぎなど食事に気をつける
・喫煙や飲酒を避ける
・運動不足や肥満ストレスの解消に努める
ことなどが大切です。
さらに、それらと合わせて心がけたいのが、水分摂取に気をつけることです。
血液には、赤血球と血漿という成分が一定の割合で含まれています。
ところが
さまざまな理由で水分が不足すると
このバランスがくずれ
本来サラサラ流れていた血液の粘桐度(粘りけ)が高くなり、サラサラ流れなくなります。
すると
血液が固まりやすくなって
血栓ができやすくなり
血管がつまる危険性が高まります。
夏に脳梗塞が多いといわれるのは、たくさん汗をかき、体の水分が必要以上に奪われるために血液成分のバランスがくずれ、血液の粘桐度が高くなるためです。
脳梗塞の改善や予防についてはこちらの記事もご確認ください。
年をとったら水分不足に要注意
サラサラの血液にしておくためには
毎日適当な水分をとり、脱水状態にならないようにすることです。
とくに年を取ってくると水分不足になりがちなので、お年寄りは水分摂取に気をつけましょう。
だからといって、水分を過剰にとる必要はありませんが、少なくとも、入浴後とか、血液濃縮が起こる早朝には、コップ一杯の水を飲む習慣をつけるようにするといいでしょう。
また、酒を飲んだり、汗をかいたりしたら、やや多めに水を飲むなどして、水分摂取に心がけていれば、血液の濃度が高くなる危険性は少なくなります。
とくに注意したいのは、お年寄りで膀脱炎や頻尿などがある人です。
これらの症状のある人は尿量がふえるうえ、トイレが近いからという理由で水分をあまりとらない、という悪循環を招き、慢性的な脱水ぎみになりかねません。
頻尿ぎみの人は一度、専門医での診察をおすすめされています。
脳梗塞の改善や予防についてはこちらの記事もご確認ください。
いずれにしろ
脳梗塞を防ぐ基本は
脳の動脈硬化を予防することですが
水分の不足によって血液がサラサラ流れなくなると、場合によっては脳梗塞につながりかねないので、この点も注意が必要でしょうね。
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